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ほっぺるだより

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ほっぺるランド 新島橋かちどき

【在宅支援】先生たちの思いで日記#ラスト

ほっぺるランド新島橋かちどき

藤得・小沢・森

皆さんこんにちは。

STAY HOMEな日々。

 

皆さんが大変な状況の中、

私たち保育者だからできる+αな

在宅支援が何かないか

という話があがりました。

 

その中で持ち上がったのが、

「先生たちの思いで日記」です。

 

日々子どもと共に生活を送る私たち、

保育者だから思いつく話題提供。

 

子どもと一緒に楽しむもよし。

保護者様おひとりでニヤニヤと楽しむもよし。

 

色々な職員が不定期で更新していきます。

さて、保育園と言えば何を思い浮かべますか?

 

私が真っ先に思いつくのは絵本です。

保育園には絵本が当たり前にあります。

ごく自然に子どもと絵本を読む環境でもあります。

 

いつもは子どもに読む保育者ですが、

今回は「読んでもらった」体験を

皆さまにお届けします。

 

という事で、「心に残る思い出の絵本」。

をご紹介します。

 

少しでも、楽しんで頂けるといいのですが。

 

今日絵本をご紹介するのは、

藤得先生・小沢先生・森園長です。

 

「隅っこにあり続ける思い出」

3歳児担任の藤得です。

 

私がご紹介する絵本は、

読み継がれる名作絵本

「おしいれのぼうけん」です。

 

おしいれのぼうけん

1974年11月1日初版

童心社

 

この絵本、子どもの頃に

読んでもらった方が多いのではないでしょうか。

 

今から46年前に出版され、

発行部数は200万部の

今なお人気のある絵本。

 

現在、年間約1500作品が

出版されていると言われています。

小さな出版社が発行する、新刊絵本の

部数は2000〜3000。

大きな出版社だと、5000〜10000。

 

この数字は、あくまで新刊絵本が

出版される時に発行される部数です。

 

なので、重版されなければ

その冊数で終わりとなります。

 

そう考えると、200万部を越えるという数字から

いかに支持されている絵本なのかが伺えます。

 

私にとってのこの絵本の魅力。

それはドキドキです。

 

私が子どもの頃に母親から

「おしいれのぼうけん」を読んでもらう度、

心臓がバクバクしていたように思います。

もう随分と昔のことなので、ハッキリと

したことは覚えていないのですが。

 

けれど、ワクワクドキドしながら

読んでもらった記憶は鮮明にあります。

 

私には兄がおり、

2段ベッドの1段目が私のスペース。

ベッドの中に母親がもぐり込み、

狭いベッドの中で

ギュウギュウになりながら

絵本を読んでもらいました。

 

母親の体温を、

肌と声と存在を通して感じとる。

 

ホラー映画を観ていて、

怖いシーンが出てきそうになると

両手を顔に押し当てる。

そして、指と指の間に隙間を作り

恐る恐る覗き見る。

 

おしいれのぼうけんは、

そんな具合に見ていたような気がします。

怖くて、見たくない気持ちがありながら、

どうしても見てしまう。

 

「見てしまう」と言うより、

「見れる」なのかもしれません。

 

安心を感じられる存在である母親が読んでくれるから、

怖い作品でも見れる。

 

私の中にある、

「おしいれのぼうけん」の記憶は

ここまでです。

 

母親を感じながら、

ドキドキワクワクしながら読む。

これが、思い出の絵本の記憶の全てです。

 

けれど、内容は覚えていないが

あの時間の温もりは肌感覚で覚えています。

 

絵本には、その力があるなと常々感じます。

 

絵本を子どもと読みあう時間。

その時間は、具体的ではないけれど、

心の奥深くに浸透する

ぬくもりを残していく。

 

どんなに大人になっても、

歳を重ねても、

そのぬくもりは思い出として

残り続ける。

 

絵本は面白いです。

作品によって楽しみ方や

面白さは様々です。

 

けれど絵本の最大の魅力は何かと問われれば、

私は間違いなくこう答えます。

 

「絵本を通した、親と子のぬくもりを

感じあう時間を残すことができる」と。

 

先にも書きましたが、このぬくもりは

残り続けます。

絵本を読んでもらう子どもに、

絵本を読む大人に、

心の記憶としてひっそりと。

 

「いたずらが生んだ奇跡」

主任の小沢希美です

 

私がご紹介する絵本は

「しろいうさぎとくろいうさぎ」です

 

「しろいうさぎとくろいうさぎ」

ガース・ウィリアムズ 文・絵 松岡享子

福音館書店1965年 6月初版

 

母が大好きな絵本で、

小さい頃によく読んでくれていた絵本です。

 

ある日、幼稚園に上がる前の小さな私は

何を思い立ったのか印鑑を持ち、

「うさぎさんみっけ!」と

うさぎを印鑑まみれにしたそうです。

 

母は子どもの発想は面白いと笑った一方、

大切な絵本が印鑑まみれになってしまい

なんとも言えない気持ちになったそうです。

 

そんな出来事を小学生になって聞いた私は、

貯めたお小遣いで

新しい絵本を買いプレゼントしました。

 

それが母へのきちんとした初めてのプレゼントで、

今でも大切にしてくれています

絵本の内容は、正直よく理解していませんでした。

 

絵のタッチが優しいので、

小さい頃は目で楽しんでいたのかもしれません。

 

大人になって改めて読んでみると、

“深くほっこりする大人な絵本だな”

と感じました。

 

二度楽しめる、

素敵な絵本だと感じます。

 

機会があれば、

ぜひ読んでみてください。

 

「未来へと続く1ページ」

表紙をめくると

子ども  それは夢

子ども  それは希望

子ども  それは未来

子ども  それは宝

 

園長の森 孝子です

 

私が好きな絵本

 

「夢わかば」

作 二本松はじめ

絵 田村 太

2010年2月 第9版発行

 

歳を重ねると

思い出の絵本がたくさんあり

選べなくなるもので

 

幼い頃寝る前に両親に読んでもらった絵本

実習の時にドキドキしながら読んだ絵本

小さい頃の夢であった幼稚園の先生になり初めて読んだ本

娘たちに読んであげた絵本

一冊一冊にいろんな思い出があります

 

私が選んだ

「夢わかば」

実は誰にもまだ読んだことがない絵本

 

娘に子どもが生まれた時に

 

孫と娘を前に読んであげようと

 

じっとあたためている絵本です

 

 

小さな種(子どもたち)が

 

どんな木(人間)に育って

 

どんな花(人生)を咲かせてくれるのか

 

それは子どもたち自身で決めていこう

 

大地の栄養(大人たちの愛情)

 

楽しい小枝(仲間たち)の中で育ち

 

おひさま浴びて雨浴びて

(社会のあたたかさや厳しさ)

 

しっかりがっちり立っている

(一人の人間として自立して)

 

どんな花を咲かすのか、

それはぼくらが決めてゆく

(自分たちの人生・社会・歴史は

仲間と共につくっていく)

 

「ぼくらは生まれてよかったよ

ぼくらを産んでくれてありがとう」

 

この言葉が何回もでてきます

 

この言葉

 

娘目線だと

 

両親に産んでくれて大切に育ててくれて

 

ありがとうと言う気持ち

 

 

母親目線だと

 

私のところに生まれてくれてありがとうと言う気持ち

 

人は幸せになるために生まれてきたし

 

人を幸せにするために生まれてきたんだなと

 

 

「夢わかば」を読める日がいつくるのか

 

読める日がきた時

 

私はとびっきりの幸せを感じられるんだろうなと

 

さて、在宅支援の絵本バトンは今日でおしまいです。

 

お読み頂いた皆様、

ありがとうございます。

 

いかがでしたか?

色々な職員の、

沢山の思い出を絵本紹介を通して

垣間見たように感じました。

 

絵本の数だけ、思い出がある。

絵本の数だけ、ストーリーがある。

 

読んでもらった絵本が道となり、

今に繋がっているのだなと

思いました。

 

うん、絵本って、

面白い!!

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