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ほっぺるだより

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ほっぺるランド 新島橋かちどき

【在宅支援】先生たちの思いで日記#3

ほっぺるランド新島橋かちどき

高橋・山本・梅田

 

 

皆さんこんにちは。

STAY HOMEな日々。

皆さんが大変な状況の中、

私たち保育者だからできる+αな

在宅支援が何かないか

という話があがりました。

 

その中で持ち上がったのが、

「先生たちの思いで日記」です。

 

日々子どもと共に生活を送る私たち、

保育者だから思いつく話題提供。

 

子どもと一緒に楽しむもよし。

保護者様おひとりでニヤニヤと楽しむもよし。

 

色々な職員が不定期で更新していきます。

 

さて、保育園と言えば何を思い浮かべますか?

私が真っ先に思いつくのは絵本です。

保育園には絵本が当たり前にあります。

ごく自然に子どもと絵本を読む環境でもあります。

 

いつもは子どもに読む保育者ですが、

今回は「読んでもらった」体験を

皆さまにお届けします。

 

という事で、「心に残る思い出の絵本」。

をご紹介します。

 

 

少しでも、楽しんで頂けるといいのですが。

 

今日絵本をご紹介するのは、

高橋先生・まゆみ先生・梅田先生です。

お時間許す限り、どうぞお付き合いください。

 

 

絵本が織りなす笑いあい

栄養士の高橋かほりです。

 

紹介する本は「こねて のばして」です。

「こねて のばして」

作:ヨシタケ シンスケ

ブロンズ新社

2017年10月初版

 

2歳の娘のために購入した本です。

ヨシタケ シンスケさんの絵本は

何冊か読んだことがあり、

かわいらしい絵と温かみのあるお話が

好きなので購入しました。

 

「こねて のばして」は「しろいもの」を

こねたり、のばしたりする表現が

たくさん出てくるので、家で一緒に

粘土あそびやクッキーづくりなどを

することもある娘と楽しく読める絵本です。

 

絵本の中に出てくる「しろいもの」を、

こねたり・まきつけたりしている様子を

見ているとどんな感触なんだろうと

触ってみたくなります。

 

読みやすくテンポがいいので、

読んでいる途中に娘も一緒に

「つついて」「つまんで」と

絵本をマネたりしています。

 

最後のコチョコチョする場面では、

娘に同じようにくすぐると大笑いします。

読むだけでなく、子どもと笑顔で

触れ合える絵本だなと感じています。

 

 

私にむけた優しいまなざし

4 歳クラス担任の山本万由美です。

 

私がご紹介する絵本は、くまのプーさんシリーズ、

「プーさんとはちみつ」(ディズニー)です。

 

私が子どもの頃、

旅先で急に中耳炎になり手術しました。

初めて経験する手術の怖さと

痛みが相まって大泣きしました。

「痛い痛い」と泣く私を

父がずっと抱いてくれていました。

 

その時、頑張ったご褒美に

絵本「プーさんとはちみつ」を

買ってもらいました。

 

それが父との温もりと共に

とても嬉しかった記憶として残っています。

田舎で自然に囲まれて育った私は動物が好きで、

主人公『クリストファー・ロビンと森の動物の

仲間たちの物語』を、読みながら色々な空想を

巡らせたものです。

 

その頃は、

「クリストファー・ロビン」って長い名前だなぁ…

風船で本当に体が浮かぶのかしら?

ウサギの穴から出られないなら

スコップで掘れないのかな…?

などと疑問を持ち、

小さなツッコミをいれながら

楽しんでいたように思います。

 

結婚して母親になり、この絵本を

自分の子ども達にも買い与えました。

我が子に読み聞かせていくうち、

子どもの頃には気づかなかった

『絵本の秘密』を発見しました。

 

プーさんの家の表札、サンダースや

そのスペルミスの意味

(興味があれば調べてみてくださいね)、

プーさんのお尻にある縫目や物語の誕生など、

親に沢山読んでもらった絵本だけれども、

いつしか自分が親になり、

読む側になることで知る事ができた、

味わい深いプーさんの世界…。

 

 

そうそう、また我が子も私と同じような

ツッコミを入れているのも面白くて…。

いっそうこの物語が好きになりました。

 

私が子どもだった頃に比べると

絵本・映画・アニメーション…など

シリーズはどんどんと増えて

キャラクター化してきました。

子ども達のテディーベアもプーさんになり、

英語学習のきっかけの一つになりました。

 

お誕生日ごとに大きなプーさんの

ぬいぐるみと一緒に写真を撮ったり…。

子ども達の成長のそばには

いつもこのプーさんがいて、

私たち親子を和ませてくれました。

 

そうそう、くまのプーさんには心温まる

ステキな名言がいくつかあります。

その中のひとつをどうぞ

 

Piglet “How do you spell love?”

(愛ってどう書くの?)

Pooh “You don’t spell it, you feel it.”

(書くんじゃなくて愛は感じるんだよ)

 

長い年月が経ち、

既に私の両親は他界しましたが、

私にとっては、

『両親から受けた愛情と温もり』を

心から感じる一冊となりました。

 

 

弟が教えてくれた楽しさ

5歳児(さくら組)担任の梅田です。

 

私がご紹介する絵本は

「かいじゅうたちのいるところ」です。

 

「かいじゅうたちのいるところ」

モーリス・センダック作 神宮輝夫訳

冨山房

1975年12⽉5日第1刷発行

 

私が小学生の頃、

父が私含めた兄弟に買ってくれた絵本です。

 

私は3人兄弟の一番上で、

4つ下にわんぱくな弟がいます。

 

私と妹は比較的石橋を叩きまくってから

渡るタイプの人間なのですが、

弟は好奇心旺盛ですべり台を

立って滑っては転んで頭を怪我したり、

ブランコに突っ込んでは前歯を

全部折ったりするような

(わんぱくという言葉で納めていいものか…)

元気いっぱいな男の子でした。

 

なので絵本も集中してなかなか

読めなかったのですが、

この絵本は弟が珍しく

「これみたい!」

と言ったので、

父が嬉しそうに買ってくれたのを覚えています。

 

表紙にはかいじゅうがいて、

絵本の中にもかいじゅうがいっぱい!

まさにわんぱくな男の子にはもってこいで、

弟と一緒に私もどんなかいじゅうが

出てくるんだろう?

とワクワクしながら見ました。

 

この絵本は、わんぱくなマックスという

少年がいたずらをして

お母さんに怒られて部屋に

ほおりこまれてしまいます。

するとその部屋がどんどん変化してきて、

気づけばかいじゅうのいる島に到着するという

なんともファンタジー溢れる物語になっています。

 

マックスと同様によくいたずらをして

怒られることが多かった弟は、

マックスを自分に置き換えて

みていたのかもしれません。

毎回すごく集中して見ていたように思います。

 

この絵本の中には文章がないシーンがあります。

そこは父のアドリブが冴えわたり、

毎回違うセリフが出てくるので

兄弟で大笑いしたことを覚えています。

 

弟は父と一緒に

かいじゅうの鳴き声を真似して言ってみたり、

時には父に

「かいじゅうはそんな鳴き方せんよ(しないよ)」

とダメだしをしたり、

そこから会話が広がりなかなか絵本が読み終わらない

こともありました。

 

そんな父や弟と過ごす時間がとても楽しく、

いまだに印象に残っています。

私も園でよく読みますが、

読み手だけでなく聞き手の子どもたちにも

「ここはどういうシーンか?」

「かいじゅうやマックスはどういう気持ちか」

等聞きながら読み進めていくと、

毎回違った読み方ができてとても面白いと思います。

 

皆様も是非お子様と一緒に

色々なかいじゅうになりきって

楽しんでみてはいかがでしょうか。

私もまた保育園で子どもたちと

一緒に読むことを楽しみにしています。

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