ほっぺるだより
Letter
ほっぺるランド 新島橋かちどき
絵本の時間
副主任 藤得
絵本、いいですねー。
ノンフィクション作家の柳田邦夫さんが、
絵本についてこんなことを言っています。
人生の中で絵本は3回読みます。
1回目は子どもの頃に。
2回目は大人になってから。
3回目はおじいちゃん・おばあちゃんになってから。
私は今、2回目の絵本時期です。
この歳になって、最近よく思うんです。
絵本好きになったのって、
必然だったのかなー?と。
保育士になる前は全く別の
仕事をしていたので、
絵本と関わることになるなんて
思いもしていませんでした。
だけど、今、私はどっぷりと絵本につかっている。
これって偶然ではないような気がするんです。
子どもの頃、母さんからよく
絵本読んでもらっていました。
特に記憶に残っているのは、
1974年に出版された「おしいれのぼうけん」。
私は1982年生まれなので、私の子ども当時でも
大昔といってもいいですよね。
私の母は絵本作家を目指していたらしく、
どうも絵本にはこだわっていたようなんです。
だからなのか、毎晩絵本を読んでくれていた記憶が
どことなくあります。
私にとって、絵本って、そういう存在なのです。
知らぬうちに、何かを受けとっている。
絵本を読む親の声や、表情や、雰囲気から。
その受けとったものが種となり、心にまかれる。
まかれた種は、人生の中で経験する様々なことを
栄養に育っていく。
どんな花が咲くのかは誰にも分からない。
そして、芽吹くのかどうかさえ分からない。
でも、絵本ってそれでいいと思うんです。
公園にでかでかと置かれた木のように、
ただそこにいる。
ジッと、そこにいてくれる。
だから、もたれかかりたくなったら
遠慮なくもたれかかれる。
ほっぺるランド新島橋かちどきの自慢は、
絵本コーナーです。
老舗絵本出版に選本を依頼し取り揃えた絵本たち。
しかも、雰囲気がかっこいい。
毎日、夕方の5時過ぎくらいから
お迎えに来た保護者とお子さんが
椅子に座って絵本を読んでいます。
子どもの顔の高さにかがみ込む親、
絵本に目を向け、耳は親に向ける。
こんなにも素敵な風景はなかなかありません。
この素敵な風景がもっと沢山見られるように、
ずっと見られるように、
絵本と人のご縁が繋がる場にしていきたい。
だから、いろんなことをしていきたい。
毎月の絵本紹介。
おはなし会。
色々な冊子を置く。
この絵本コーナーを、もっと
もっと素敵な場所にしていきたい。
そこには、子どもの笑顔があるから。
子どもが笑えば、親も保育者も笑う。
そこに、暖かな風が心地よく吹くから。
うん、がんばるぞ。
ご興味があれば、見学にきてください。
では!