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ほっぺるだより

Letter

ほっぺるランド 新島橋かちどき

当たり前だけど、当たり前じゃない芋ほり遠足。

ほっぺるランド新島橋かちどき

副主任 藤得

 

 

「あたりまえ」

 

この言葉を聞くと、

時々ドキッとします。

「なんでこんなことができないの!?」

「どうしてこんなことを知らないの!」

「あたりまえでしょ!」

 

この言葉って

「知っている」

を前提としていて、

時として分厚い壁となり

立ちはだかるような気がします。

 

そして大抵の場合、

「あたりまえ」

を知らなかったり、

「あたりまえのことが出来ない」と

「恥ずかしい」し

「周りから悪く評価されるのが怖い」

と感じてしまう。

保育園で子どもと生活していると、

「あたりまえ」

が、いかに

「あたりまえ」

ではないと教えてもらいます。

 

 

歩く

自分で食べる

トイレにいく

おしゃべりをする

 

大人は出来て当たり前のこと。

でも、子どもは

「できないことが当たり前」

なんですよね。

 

なのに子どもは

何ら恥ずかしがらないし、

怖がることもない。

ただただその瞬間を生きてる。

 

 

 

ただただその瞬間を楽しんでいる。

 

 

 

そんな子どもと

日々接している保育者は、

子どもから生き生きとした

活力のようなものをもらう。

だから、笑顔が多くなるのかなって。。。

 

 

 

だから、表情が豊かなのかなって。。。

 

 

つい先日、

芋ほり遠足がありました。

 

 

友だちとバスに乗って

お出かけするのが楽しくて

仕方がない様子。

 

 

ぽんぽこ村という

農業体験ができる

場所につく。

 

 

靴を脱いで、

長くつにはき替える。

 

「お芋とりにいくよ~!」

と保育者が声をかけると、

子どもたちは一生懸命に、

楽しそうに軍手を手にはめる。

 

畑に向かう道は、

手をつないだり、

走ったり、

ウキウキが体の中から

零れている。

 

畑では力一杯にお芋を

引き抜いて

 

土の中にいる

おっきいミミズを

見つけ保育者が子どもに

持っていくと

「きゃーーーー!」と怖がる。

 

なのに、次の瞬間には

ガシガシ触り、

しまいには

「私も触らせて~!」と

争奪戦が始まる。

 

 

芋ほりが終わり、

来た道を戻る。

ただ戻るだけなのに、

子どもたちは楽しそう。

雨が降り出すと、

嬉しそうに声を上げながら

走って帰る。

 

 

戻れば嬉しい嬉しい、

お弁当の時間。

 

 

 

 

 

 

お弁当箱が発する心地よい音が、

お弁当の味をさらに美味しくしてくれる。

 

食べ終えたら、

自然と遊びが始まる。

保育者を巻き込んだ、

保育者からすると迷惑な遊びw

「やめて~~のらないで~~」という

楽し気で、暖かな音色を帯びた

保育者の声が響き渡る。

 

保育園の遠足といえば、

芋ほり遠足。

保育業界からすると、

当たり前の、

自然な、

ある意味で

日常の風景。

 

「あたりまえ」なのに、

大人である保育者は

「あたりまえを楽しみ」

とびっきりの笑顔を見せてくれる。

 

なぜなら、

子どもがいるから。

子どもにとって、

「あたりまえ」の

ことなんて

何一つないのかもしれない。

例え、同じことでも、

毎回が「はじめまして」。

だから、面白い?

 

身体全身で、

心全身で、

その瞬間を生きている

子どもが側にいるから、

大人も楽しいんだ。

 

 

そんな素敵な気持ちを

くれる子どもが、

愛おしくてたまらない。

 

だから、大切にしたい。

だって、好きだから。

 

君たちがどんなに

大きくなっても、

僕たちはただここにいる。

 

例え遠く遠く離れたとしても、

僕たちは忘れないよ。

そっと君たちの側に

寄り添っていたいから。

 

大きくなれ。

 

どこまでもどこまでも、

羽ばたいていけ。

 

 

みんなは、

大切な人の想いを

受けとってくれた。

だから

こんなにも笑顔が素敵なんだね。

 

みんなの笑顔が、

大切なひとの笑顔を

もっと素敵にした。

 

みんなは一人じゃない。

僕らも一人じゃない。

 

 

保育士って仕事は、

ほんとに、

不思議で、

面白いものです。

ちゃんちゃん!!

 

 

 

 

 

 

 

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