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ほっぺるだより

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ほっぺるランド 神楽坂

人の土台が培われていく大事な時期

こんにちは ほっぺるランド 神楽坂です。

今回は、『保育園が子ども達の育ちにどう関わっているのか』をお話ししたいと思います。
保育園は、子ども達に健全な環境を提供し、
ケガなく心身共に健やかに育つ手助けをしていく、安心安全な場所です。

では、「心身ともに健やかに育つ」とはどういうことでしょうか?
「優しい気持ち」
「反省する気持ち」
「相手を思いやる気持ち」
いろんな気持ちの”育ち”が考えられ、どれもとても大切な育みですが、
一体それはどのように育まれていくのでしょうか?

私達保育士は、人の土台が培われていくこの時期をとても大切にしています。
親の愛情に勝る教育はありませんが、その一方で、私たちはプロとしての愛情を与えていきます。
子ども達が、「○○したいなぁ」と思えるように心を動かし、
すぐにそれに取り掛かれるように準備するのがプロの仕事です。

0歳の時からの保育士の関り方によって、
本能が掻き立てられ、思わず反応し、そこには楽しさや優しい笑顔が自然と生まれます。
そういった環境が、子ども達の感性を刺激していきます。

1歳になると、
保育士は、遊び込みを意識して子ども達に関わっていきます。
子ども達が集中できるように囲み、納得できるまで見守っていきます。
友達の邪魔も集中力を高めるうえでは、大事なことです。集中できると気にならないのです。
保育園での集団生活は子ども達にとって、とても大切な教育になっています。

2歳になると、
子ども達は、友達との関りで成長していきます。
自分のものは絶対に貸したくない。でも友達もそれをほしい時期です。

子ども達の世界で、
「取った、取られた」
「悲しい」
「悔しい」
「大嫌い」
も大事な、大事な、経験です。

そこで大嫌いな友達と取られたおもちゃで遊んだら、面白くて楽しい経験になります。
ここでも、子ども達の世界に干渉をせず、そして、ケガをしないように保育士が見守っています。

3~5歳になると、
子ども達は、年下の子ども達を成長させてくれます。
少人数で楽しかった経験が大人数になり、これまで無かった我慢や、まとめ役が生まれたりします。
個々の成長スピードや特徴の違いが生じることで、子ども達への関わり方が多様化していきます。
これは保育士中心では、現れない変化です。
あくまで子ども達中心で生活を送っていかなければ、培われない個性と育みだと確信しています。
私達は、5、6歳がみんなの見本になる環境作りをすることが保育園の1つの役割だと考えています。
保育園では、「子ども達が今その時、何を学んでいるんだろう?」と見守り、
子ども達の力を信じて解決まで見届けていきます。
今この時期だからこのように考える。
成長過程によって、答えは変わっていきます。
正解は子ども達が成長しながら見つけていくのです。

それを見守り、応援していくことが保育です。
一言で「応援」、「見守り」と言うと、聞こえがいいかもしれませんが、
実際には、危険が伴うこともあります。そんなときは見守っている時間などありません。
危険を回避してからゆっくり考える時間を作ってあげることが大切です。
子ども達は、ご家庭では経験できない事を、保育園という集団生活の中で、
自分で考えて経験を積んでいきます。

答えはまだまだ先でいいのです。楽しみにとっておきましょう。

ほっぺるランド 神楽坂 園長 須賀

 

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