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ほっぺるだより

Letter

ほっぺるランド 東立石

愛情の種をまく

「子どもは3歳までに、一生分の親孝行をする」

子育ての世界では、よくそんな言葉が語られます。

これは、幼い我が子がただそこにいて、無邪気な笑顔を見せてくれるだけで、親は言葉に尽くせないほどの幸福をもたらされているという意味です。

いま、少しだけ立ち止まって、これまでの我が子との日々を振り返ってみてください。
初めて高い熱を出して夜中に慌てふためいたこと。

初めての水遊びに夢中になり、気がつけばおむつが信じられないほどパンパンに膨らんでしまっていたこと。

思い通りにいかない毎日に、思わずため息をついてしまったこと――。

当時は必死で、心に余裕なんてなかったはずの出来事の数々が、不思議なことに、今ではすべてが愛おしく、懐かしい記憶として胸に刻まれているのではないでしょうか。

私たちが我が子を生んだあの瞬間、胸に抱いた願いはとてもシンプルでした。

「ただ健康で、元気に育ってくれれば、それだけでいい」。
日々の忙しさの中で、私たちはつい「あれもできるようになってほしい」「もっとこうしてほしい」と、多くのことを求めてしまいがちです。

しかし、あの「ただそれだけでいい」という原点にいつでも立ち返ることができれば、子どもは親の確かな愛を感じ取り、自分を信じて素敵に育っていきます。

子どもが私たちを「親」にしてくれたこと、そして共に泣き、共に笑った経験そのものが、人生における最高の贈り物なのです。

 

いま、目の前の子育てに全力で、時に必死に向き合っていらっしゃる保護者の皆様。
朝、保育園に預ける時に「行きたくない」と大泣きする我が子の姿に、後ろ髪を引かれ、胸を締め付けられるような痛みを抱えながら職場やご自宅へ向かわれる日もあるかと思います。

「自分の育て方が悪いのかな」と、一人で不安を抱え込んでしまうこともあるかもしれません。

子どもたちは、大人が想像する以上にたくましく、豊かな順応性を持っています。

少しずつお友達の輪に入り、自分の大好きな居場所を見つけ、必ず園の生活に慣れて安心して過ごせるようになります。焦らず、子どもの力を信じて見守っていきましょう。

私たち大人の柔らかな笑顔や、心に生まれるほんの少しのゆとりは、どんな言葉を尽くすよりも真っ直ぐに子どもの心へと伝わり、安心の土台となります。

だからこそ、保護者の皆様が一人で抱え込み、笑顔を曇らせてしまうことがないよう、当園はいつでも変わらない温かさで皆様を包み込み、支える存在でありたいと願っています。

園は子どもたちのためだけの場所ではなく、保護者の皆様の「伴走者」であり、心の拠り所として在りたいです。

いまここで、私たちが子どもたちに注ぐ一滴一滴の愛情は、すぐに目に見える結果としては現れないかもしれません。

しかし、ここで蒔く「愛情の種」は、子どもの心に深く根を張り、いつか未来に、それぞれに違った美しい大輪の花を咲かせるはずです。

その日を信じて、焦らず、比べず、一歩ずつと共に歩んでまいりましょう。

 

 

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